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肥満細胞腫って・・・

今は落ち着いているMuffinの腫瘍。
でも肥満細胞腫の場合完治というのはなかなか難しいらしい。
じゃ、今のMuffinの状態ってどういう風に理解したら良いのだろう?

ちょっと久しぶりに「肥満細胞腫」のキーワードでネットサーフィンしてみて、ある獣医さんのブログを発見。
書いてあったことは、今までにも色んなサイトで目にしたことがほとんどだったけど、改めてじっくり読んでみた。

肥満細胞腫の特徴は・・・
1.びらん・潰瘍・出血など多様な皮膚病変である。
2.嘔吐・血便・血を吐くなどの消火器症状を伴うことがある。
3ステロイドに一時的に反応して腫瘍の大きさが小さくなることがある。
4.自然に小さくなったり悪化したりすることがある。

特に4番について・・・
普通の癌はドンドン大きくなるのに、肥満細胞腫の腫瘍は自然に縮むことがあるが、腫瘍細胞がなくなったわけではなく症状として伴っていた炎症がひいて腫瘍がなくなったように見えるだけ。
また数年前にあったしこり(肥満細胞腫)が急激に悪くなって全身へ転移することもある。
このように他の癌ではありえない動きをすることで偉大なる詐欺師と呼ばれている。
他の腫瘍とは性質が異なると考えた方が良い。
見た目はさまざま、増大縮小が自由自在で急に大きくなり、末期でもないのに急死することもある。

犬の場合の発生率は全皮膚腫瘍中約2割
発生年齢は平均9歳
発生形態として1ヶ所だけに出来るものが90%、多発性が10%

多発性は転移ではないのだけど、同時にいろんなところに肥満細胞腫が出来る状態。
だから、ひとつ肥満細胞腫を見つけたら他の所にも出来ていないかしっかりと探す必要あり。

肥満細胞腫は刺激するとすぐに大きくなるので、なるべく触らないように・・・といわれていますが、これは肥満細胞腫の最大の特徴ともいえるダリエ徴候の反応です。
皮膚にある肥満細胞腫をもむと、細胞が壊れることにより肥満細胞の中のヒスタミン(アレルギーのもと)が飛び散り、血管が拡張、炎症を起こし刺激を受けた部分が腫れます。
皮膚が腫れるだけでなく、ヒスタミンの影響で吐き気が止まらなくなったり、ショック症状を引き起こし、最悪亡くなってしまうこともあるそうです。

Muffinの今の状態は、炎症が治まったため肥満細胞腫がなくなったように見えているだけってことなのかな?
今後何かのきっかけでまた腫瘍が出てくる可能性も大きい訳で・・・油断大敵!ってことでしょう。
最近ちょっと気が緩んでいたので、ジッと息を潜めて隙を伺っている詐欺師にだまされないように、今後も気を引き締めなくちゃいけないなと痛感しました。
by mufmin | 2010-10-20 12:17 | お勉強